仕事が出来る人間は仕事のスキル力だけでなく人間力も大切にする

仕事の出来る人間は「人間力を大切にする事」について

2019.09.27

社会に出て仕事をする立場になると、誰もが仕事の出来る社会人になる為に日々努力しているかと思います。

営業力がある、企画力がある、経理処理能力が高い・・・仕事が出来る・出来ないの指標は様々な業界の様々な職種によって違ってくるのでしょうが、「共通して仕事の出来る人だ」と言える点は、「経営者が支払う給与以上の仕事をしていると評価される事」「仕事に携わる方から頼りにされている事」が、仕事の出来る方の大まかな内容になるかと思います。

ただ、仕事が出来る人間を目指している中で勘違いしている方を最近よく見かけるのも事実であり、仕事のスキルを求め過ぎてパーソナルな仕事力を置き去りにしてしまう方をよく見かけます・・・

スキル力を求めてパーソナル力を置き去りにする方が良く言うのが「結果さえ出せば自由にしてもいいだろ!!」と発言する方です・・・

この仕事の出来る・出来ないの話しについてはここ最近目上の方とお話しした時にとても参考になるお話しが出来ましたので、今回は仕事の出来る人間が大切にするべき事について説明して行きたいと思います!!

結果を出せば云々の話しは「圧倒的な結果」を出してこそワガママが言える

「結果を出しているから俺の・私の自由にさせてください!!」個人的には営業職の様な会社の売上げに直結する職種の方がよく発言する内容です。

この発言は、売上げを持ってくる事を目的として自由にさせると言った社風にする会社もあるかと思いますが、これは会社を成長させる為に行う事として間違っていない制度だと思います!!

そんな中、私の知人が経営している会社で、営業の方が売上げを上げている事で「自由にやらせてもらうから」のスタンスで仕事をしている風景を見ます。

以下のお話しの登場人物は「1人の先輩社員」「複数の後輩社員」。その会社の社員では無いが、その会社の社会取締役的な立ち位置にいる「私」「50代の男性」です。

1人の先輩社員はその会社で結果を出したことで、以下の様な社会人としての生活を送っています。

・月の半分(近く)は無断遅刻
・外見は他の会社なら高確率で「帰れ」と言われる派手(でオシャレ)な見た目
・社長に対して一方的な確執を持っている中で反発的な態度を取る事もある
・会社である一定の時間になればお酒を飲む
・疲れたらどんな時間でもデスクで寝る
・売上げを上げる為に(少しだけ)面倒な事は複数の後輩社員に頼む(後輩社員が不快に思わない仕事量)

上記の様な態度や行動を取っている結果を出している1人の先輩社員ですが、「人は良く」「自分の害にならなければ人へ注意する事もなく」対人関係は人を不快にさせたり、嫌がらせをしない人間なので、人として嫌われている様な人間ではありません。

また、社員の大半の方はその結果を出して自由に行動している方より年下で、後輩社員が大半です。

今まではその後輩社員たちはその1人の先輩先輩に憧れていた様ですが、ここ最近はその関係に少しずつヒビが入ってきました・・・

下の人間の成長による傲慢さが招いた落とし穴

若手の社会人は仕事に「積極的さを持つ」「ストイックさを持つ」事でどんどん成長して行きます。

結果、若手社員は「大変な思い」「社会の理不尽な思い」等を経験しながら結果的に1人で自分の仕事をこなせるプレイヤーとまで成長してきました。

一方、憧れていた結果を出したから自由を謳歌していた1人の先輩社員は、「自分の結果に胡坐をかいてしまった」「会社の成長よりも自分の利益を追求する仕事脳になってしまった」結果、ご自身の言っていた結果(売上げ)は横ばいの状態で、後輩の結果(売上げ)も先輩に追いついてきました。

その結果、今まで尊敬していた先輩の事を後輩は尊敬ではなく、理不尽な相手であると敵視する様になってきました・・・

「何であの先輩に近い結果を出しているのに俺は(私は)自由に出来ないの?」

「先輩の言っている事って自分が仕事出来る様になってきて思ったけど、都合良すぎな事しか言ってなくない?」

「仕事を覚えてきてから何か上手い様に先輩に使われている様な気がしてきたぞ!!」

こんな感情が芽生えて着た結果、「何が結果を出しただよ、ふざけんなよ、自分も自由な立場にさせろ!!」の感情を年下社員が持ってしまいました・・・

その結果、先輩社員と複数の後輩社員の近くに居るけど、第三者側に居た「私」と「50代で様々な会社の顧問を行ってきた方」の2人が「1人の先輩社員」と「複数の後輩社員」の両者側からの悩み事を聞く機会が増えてきました。

結果でモノゴト語るなら圧倒的な結果を出さなければいけません!!

「1人の先輩社員と複数の後輩社員の」両者側からの話しの内容に対して「良い点・悪い点」を話していた中で、50代の方が言った一言に当たり前ながら自分もドキッとさせられました・・・

「最近の営業マンは器が小さ過ぎる、小さな会社で結果を出したと言えるのは会社の経営を左右する位の売上げ(数億・数十億)の責任を持っている人間の事を言うんだよ!!」

今回舞台となっている会社は「社員数も10人前後のベンチャー企業」でまだまだ成長過程の企業で売上げも年商1億行くか行かない位の中で、1人の先輩社員の売上げは「年間で約3,000万円」です。

会社の年商「3分の1」を1人で持っているのは確かに結果を出しているのかもしれませんが、非常に言い方を悪く言ってしまうと、その会社の事業は「とあるツール」を販売する事業です。(営業力のレベルを求められるお仕事で、アフターフォロー力は一般的なレベルで対応出来る仕事です。)

その為、売上げを上げた人間がいなくなっても後任の人間が常識的に対応をすれば、トラブル無く引き継ぐことが出来る仕事です。

会社の年商3分の1を持ってくる営業マンはプレイヤーとして非常に戦力になっているかもしれませんが、3分の1近くまでの売上げを上げる事は不可能な事ではなく、努力で達成する事が出来るのも事実です・・・

その為、誰もが達成出来ない売上げを上げて、その売上げを上げた人が居なくなったら会社が傾くと言った方でないと、「結果を上げたから自由にやらせてもらうから」のスタンスは通じない事を自覚するべきだと思います!!

自我を持ち過ぎない人間を目指しましょう

社会人として「結果を出せば自由にやらせろ」のスタンスは決して間違っているとは思いません!!

会社に貢献しているのですから、結果として希望を反映してもらう権利はあると思います。

ただ、周りの人間が眉を顰める様なワガママを要求してしまうと、結果が出ているまでは周りも納得してくれるかもしれませんが、信頼関係が崩れてしまう事で会社での地位や名誉と言った物を失う可能性があります・・・(地位や名誉と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、生活の大半を過ごす職場では地位や名誉は大なり小なり存在します。)

学生時代は社会人に比べるとワガママを通せる環境にいる方が多いかもしれませんが、社会人になれば、多かれ少なかれ自分の思う感情を殺さなければいけない時も出て来るでしょう・・・

「社会人になってもワガママや自我を通す人間「カッコいい!!」なんて意見は、ただ単に自分勝手であり、粋がっているだけの人間だと思います!!

結果を出せば多少のワガママを通しても良いと思いますが、自我を通す強さよりも「周りに支えてもらえる弱さを出しても付いて着てくれる人間」になれる様に努力する事が大事だと思います。(自分へも伝えたい想いです!!)

結果に対するワガママは周りの人間が眉を顰めないモノゴトを要求する気持ちを忘れずにです!!

自我を通したいならワガママが通せる環境を作るべき

どうしてもワガママを通したいならば、ご自身で独立してフリーランスになるか、自分のワガママを理想とする会社を作るのが一番です!!

ワガママによって人へ悪影響を与えてしまうのが悪い事であり、人に迷惑を掛けないでワガママを通せるならそれは決して悪い事ではありません!!

その為、嫌味で言っているのではなく、自分勝手な事をしたければ、フリーランスや自分で会社を作れば基本ご自身の自由が通せる環境が作れますので!!

個人的意見ですが、人にワガママを掛けずに社会人として自分が責任を持つ事を条件としたワガママな人間は、自分を持っていてカッコいいと思います!!

ただし、その場の感情で、お金を生み出すバックボーンが無く、1人でやって行くスキルがないのに過信し過ぎて「独立する」と言った考えは非常に危険です!!

最近勢いだけで独立する方を割と見掛ける事が多いので・・・将来設計はしっかりとしましょう!!