部下の使い方が下手な「上司や社長」へ伝えたい「ケチな使い方」をするべきではない

部下の使い方が下手な「上司や社長」について

2020.06.27

中小企業の数社ですが、「社長さんと社員の皆さん」が仲良くしてくれる会社があります。

10名前後の会社さんで皆さんが仲良くしてくれると、「会社の皆さんも仲良くていいなー」
なんて思いますが、決してそんなことないんですよね・・・

ある日、その仲良くしてくれる会社さんの社長さんや社員の方々とお話ししていた時に、社長さんが「社員に対する不満を話していたこと」や社員の方々が「社長に対する不満を話していたこと」がありました。

もちろん社長さん・社員さん達とは別々に話しましたが、「社長さんと社員の皆さんが仲良くしてくれる会社さん」の場合、人間関係に対する不満があると基本お互いに非があることが多いのかなと思いました。

社長さんには社長さんの言い分があり、社員の方には社員の方の言い分があると言った感じです。

ただ、社長さんの目線から見た時に、それは間違っていないかと思うことがありました・・・

それは、社員の動きに対して対価以上をケチ臭く求めてしまうことです・・・

とても良い方で、仕事熱心でもある方だと思っていますが、「部下の使い方が下手だな」と偉そうながらに思ってしまいました・・・

そこで、今回は「社長の方や上司の方で部下を上手く使えないとお悩みな方」へ伝えたい、「部下を上手く使えない方の原因はケチ臭さがあるからではないか?」を解説していきたいと思います。

部下の方へ「過度な対価」を求め過ぎるべきではない

「部下の方へケチ臭い社長や上司ってどんな意味?」と言われると、主導権を握っている方が下の人間に対して過剰な成果や結果を求めることです。

例えば、給与を毎月30万円お支払いしている社長さんならば、支払っている給与以上のことを過剰に求めようとすることです。

また、上司の方であれば、部下との上下関係を権力の優劣をつけて、過剰な仕事量を求める様な行為です。

頂いている給与以上の仕事パフォーマンスをしなければいけないのは勿論であり、上司の指示に従って仕事をすることも大切なことです。

ただ、社長さんや上司の方からの視点で見た場合、求めることは良いのですが、部下の「気持ち」「立場」「スキル」を考えずにそれ以上のことを求めてしまうと、部下の方から不満が出てくるものです・・・

経営者や上司の格言を都合よく解釈してはいけない

「優秀な経営者はケチな方が多い」「優秀なビジネスマンは部下に厳しい」なんて格言的なことを聞いたことがありますが、部下を上手く使えない経営者の方や上司の方は、その格言を極端に考え過ぎている方が多いのかなと思います。

個人的には「経営者はとことんケチになる」「上司は部下にとことん厳しくなる」ことが正しいとは思いません。

「ケチさ」や「厳しさ」に対しての塩梅はあるのかと思います。

経営者がケチとは言っても投資すべきものにはお金をケチらず投資するうえで「お金を持っているのにお金を使わない物にはお金をかけない」ということであり、部下に厳しい上司も部下に対して何にでも厳しいのではなく、「優しさのあるフォロー」や「部下を思う為の経験」として愛のある厳しさがある人のことを、「経営者がケチである」「上司は部下に厳しい」と言っているのだと思います。

それなのに都合よく解釈して、「ケチならばとことんケチになって部下に対して給与以上のことをやらせよう。それでも給与のアップはしないよ。だってケチなのが優秀な上司だから。」「自分が面倒なことを部下にやらせるのも厳しさだ。」と言った考えを持っている方もいると思います。

要するに「自分だけの意見」や「欲求」を正義であると勝手に解釈して下の人間にぶつけるのです。

10人前後の企業で長年働いている方って、「仕事内容や給与の不満」以上に居心地が良いから長年働いている方が多いのかと思いますが、「仕事内容や給与の不満」を解決しないとどこかのタイミングで大きなトラブルが起きてしまうのではないかと思います。

上下関係はお互いが納得した落し所が正解

部下の方に対して「社長さんや上司の方が気を使え」と言ったわけではありません・・・
言い方が悪くなりますが、部下の方へあまり気を使い過ぎると部下の方がワガママになってしまう可能性もあります。

その結果、部下が社長や上司を舐めた態度で接してきてしまい、部下の立場が上になってしまい、社長さんや上司の立場が無くなってしまいます・・・

その為、あくまでも立場としては、社長さんや上司の方が上であることを関係性として築き上げることを大切にするべきです。

ただし、「社長さん・上司の方」と「部下の方」の間で「意見がぶつかりそうな時」や「指示を出す仕事がる場合」は、立場が上だからと言って部下へ全ての意見を受け入れてもらうのではなく、部下の方と話し合い、お互いが譲歩出来る範囲でお互いの希望する内容の中で決めごとを解決するべきです。

「下の人間は全て言うことを納得して聞いている」と思わずに、指示をしていることに対して、下の人間は何かしらの不満が有るか無いかを考える余裕を持つことが大切だと思います。

何だか下の人間に媚びる様な感じで嫌な気分になることもあるでしょうが、社長さんや上司の方は、部下の方に協力してもらう為に意見を聞くスタンスで話しを聞く考えを持ってみてはいかがでしょうか?

部下の方が対価以上に「動いてもらう」様にする

どうしても部下の方の意見を取り入れることに納得がいかず、媚びなければいけない様に感じてしまう社長さんや上司の方。

偉そうな言い方で申し訳ありませんが、ご自身の意地やプライドがある為、どうしても部下に気を使う様な行動は取りたくないと言う方は、もし部下がいなくなった時のことを想像してみることをおすすめします。

ご自身の部下が「仕事が上手く回っている事への感謝」「会社を盛り上げてくれている事への感謝」「自分がやらなければいけないことを対応してくれることの感謝」を振り返ってみてはいかがでしょうか?

感謝の気持ちを持つことで、部下の方を大切にする気持ちが出てくると思います。

また、部下の方に仕事の対価を求めるならば、やる気を出してもらう為に部下の意見を聞き入れる気持ちを大切にしてみてはいかがでしょうか?

人間は人から命令された際に納得がいかなければ、反発の気持ちを持つのは正直な所だと思います・・・

下の人間を動かすならば上の人間も意識を変えるべき

意地やプライドで下の人間を否定する気持ちは、年齢や立場の関係上受け入れ辛いこともあるでしょうが、会社やご自身にとってのメリットを求めるならば、下の人間に心地よく動いてもらう為の行動を取るべきだと思います。

辛辣な言い方かもしれませんが、会社で働く人間関係は友人関係ではなく、仕事上での関係です。

あくまでも友人ではなく仕事上の人間関係として割り切れば、人間関係として見え方が変わってくる可能性もあります。

友人関係の様な感情ではなく仕事の関係として人間関係を考えれば、仕事のメリットを求める為に我慢が出来ることもあるかと思います。

部下を上手く動かす為に、相手の意見を聞き入れる様に社長さんや上司の方も意識を変えるべきだと思います!!

年を取る人間性を変えることは難しいかもしれませんが、人に対価を求めるならば、部下の方を上手く動かす為に自分自身も人間性を変えるべきだと思います。