「争いごと・勝負ごと・正誤を付けるやり取り」があると「勝ち(正しい)・負け(間違い)」をつける言い方で「白黒つける」と言う言葉があります。
「白が勝ち(正しい)・黒が負け(間違い)」という意味はご存じだと思います。
また、白黒以外にも引き分け(どちらでもない)時には「グレー」と言った表現もあるのかなーなんて当サイトでは感じます。
これを一般社会の人間関係、仕事、経済面で「問題やトラブル」と言った議論が必要な時に「白・黒」で結論付けるのが今の世の中であり、問題やトラブルを解決しきれない大きな社会問題であると、ここ最近思いました・・・
問題、トラブル、議論、討論などなど人生で白黒付ける場面が皆様にもあるかと思いますが、白黒以外の色もあるのを見過ごしている、もしくは見て見ぬふりをしているのが現代社会ではないでしょうか?
デジタル的なモノゴトの技術力ばかりが向上しているのに対して、「人間の能力値は低下しているのが現代社会なのではないか?」と思ってしまい、現代社会の問題解決に必要な重要なことは「問題点には様々な色があることを自覚するべきである」と思いました!!
自分自身も完璧な人間ではないことは自覚しながらも、今回は問題やトラブルに対して白黒以外にも面倒であるが、「問題解決をするためには他の色があること」を知って頂きたいと思い、今回は問題やトラブルを解決する上で現代社会の課題になることを書いていきたいと思います。
面倒な問題点を避ける現代社会
「仕事で意見が4つ出た中でどれが正しいか決めないといけない」
「恋人との喧嘩でどちらが悪いか決めないといけない」
「仲良し5人組で3対2の討論になった場合どちらが正しいか?」
「仕事で失敗したけど、失敗した理由を聞かずに悪者扱いされた」
人生普通に生きていても上記の様な内容をはじめ、色々な問題やトラブルがあります。
問題やトラブルは解決しなければ前に進めないから解決しなければ当たり前なこと。
ただ、ここ最近思うのが問題点を白か黒の2択で強引に当てはめて解決する傾向が目立つ様な気がします・・・
問題やトラブルごとに対して強引に解決した結果、否定された人間からすれば完全に納得していない為、不完全燃焼な気分で前に進んでしまうのです。
なぜ不完全燃焼な気分の解決策しか出来ないのか?
それは、白か黒でモノゴトを決めてしまい、グレーや他の色を見ないでモノゴトを解決してしまうからです・・・
結論にこだわり過ぎて仮定が大切にされない現代社会
最近多いのが、結論を先に知りたがり、結論に至るまでの過程を飛ばしてモノゴトを考える方が増えたのかと思います。
その結果、問題やトラブルが起きた際には白黒の結論を求めることを優先にし過ぎてしまい、結果「結論を求める為の過程を見ずに問題解決してしまうことが多い」のかと思います。
白黒だけで答えを出そうとしてしまい、過程にあるグレーなことやその他の結論を作るための意見(他の色)を「見過ごす、見ないフリをすること」で、満足した結果に問題解決が出来ないことが多くなっているのかと思います。
問題解決で見るべき白黒以外の色ってどんな意味?
満足のいく問題解決出来ない理由として書いた「過程にあるグレーなことやその他の結論を作るための意見(他の色)」と書かせて頂きましたが、グレーや他の色について詳しく説明していきたいと思います。
まず初めに「グレー」とはこの記事の初めに書かせて頂きましたが、白黒つける様な勝負ごと等で言えば「引き分け(どちらでもない)」と言った意味で、問題やトラブルごとで使うなら「どちらでも良い」「白に近い意見」「黒に近い意見」と言った意味です。
その為、白黒どちらかに「寄った意見」だったり、そもそも問題やトラブルごとに関わる気が無いといった意味として取ることが出来る色のことです。
また、「白黒グレー以外の他の色」については、白(正しい)・黒(間違い)・グレー(白黒どちらかに近いもしくはどちらでもない)以外の意見や解答のことです。
問題やトラブルがあった場合に白黒(勝ち負け)を導く際に「白(勝ち)の要因を作ることが出来る新しい意見」「勝ちだと思っていた意見が実は負けだった新しい意見」と言った、白黒をつける為に新しく出る意見のことを「白黒グレー以外の色」と説明すれば分かりやすいかと思います。
新しい意見が出ると面倒だから無視をする
「白黒グレー以外の色」については、白(勝ち)側にいる人間にとっては援護射撃になる意見である為、受け入れやすい色ですが、黒(負け)側にいて黒を認めたくない人間には疎まれる意見です。
また白黒グレー以外の色は、白側にいる人間からも時には疎まれることもあります。
それはなぜか?
「白黒グレー以外の色」とは、白黒を付ける上で、より白を強くする為に大切な過程の意見であり、結論ではないからです。
白黒つける時に、強引に白を作って結論を完結する考える側にとっては、援護射撃になる意見であっても「後々邪魔になる意見ではないか?」と勘繰ってしまうことで、白黒グレー以外の色は余計な一言扱いされてしまう場合が多いです・・・
せっかく白になる為の意見であるのに味方に重要視されないと、「白黒グレー以外の色」の意見を持つ方からすれば気分が悪いと思います。
現代社会で非常に宜しくないのが、面倒だから白黒2択でしかモノゴトを見ずに、結果を求めることを最優先にし過ぎる為、味方である「過程の意見」を蔑ろにしてしまうのです!!
また、白黒の結論のみを求める為「過程の意見」に気付かず、白黒グレー以外の色をスルーしてしまう思考能力の低さにも大きな問題があるのかと思います!!
問題やトラブルに対して面倒なことでも向かい合う社会になるべき
「SNSで簡単に意見や気持ちを発信出来る現代社会」「チャット機能で簡単な文章でコミュニケーションを取れる現代社会」はコミュニケーションを気軽に取れる社会です
その結果、無駄な言葉を言わなくても会話が成り立つ社会は面倒なことを省くことが出来るのは楽だと思います。
また、今まで言い辛い意見や言葉を匿名で発信出来るSNSは、言葉や意見に責任感が無く、言いたいことを気軽に言えることはストレス発散にもなります。
ただ、人対人のコミュニケーションに対して面倒ごとを省く様な社会は、問題やトラブルが起きた時にごまかして解決する社会になってきていると思います・・・
言いたいことを簡単に発言出来る社会は、いざ問題やトラブルが起きた時に責任を持ちたくないから矢面に立って意見することに恐れてしまい、中途半端な形で白黒を付けてしまう社会になってきてしまっていると思います・・・
SNSやチャット機能を全否定する気は全くありません!!SNSやチャットのお陰でプラスに動いていることだってたくさんあると思います!!
また、私自身人の模範になる白黒の付け方が出来る人間であるかは分かりません・・・
それでも、現代社会で感じる問題やトラブルの様な面倒なことに対して、真剣に取り組んでいない人間が多いと思うことを多々感じる様になったから言わせて頂きたい!!
そろそろ「逃げる・ごまかす・見ないフリをする・気付かないフリをする・無責任に言葉を発信する」と言った人対人のコミュニケーションを軽視する世の中辞めませんか?
人を思いやる気持ちを一番大切にして問題やトラブルに対して真摯に立ち向かわないと、世の中が取り返しの付かない所に到達してしまうのではないでしょうか?
デジタルな社会になったことで幸か不幸か「強引に白(勝ち・正解・正論)を作る社会」は見抜かれる世の中であると思います。